neko-resetの日記

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ブレイディみかこ 「子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から」

 

 

イギリス在住の保育士兼ライターという肩書きまじロック。かっこいい!こんな発信力とセンスをお持ちならもっと割りのいい仕事があるだろうに現場をやめないということに希望が持てる。勤務先の託児所は時々潰れるみたいでサラリーマン的に生活が安定している感じもしない。イギリスでは貧困地域のハードコアな現場職に優秀な人が留まり、福祉の第一線を持ち堪えさせていると、本文中でも指摘されています。
 
私も鉄道空白地帯の、マイルドじゃないヤンキー地域の教育の現場で仕事をしたことがあるので(あちらのほうが比べものにならないくらい大変だけど)底辺託児所の障害児保育や貧困右翼の感じに見覚えがある。。。と思って読んだ。労働も語りも考察も全部って凄い。
 
緊縮財政の下子どもの発達に必要なおもちゃを提供するために高級住宅地のゴミ捨て場からおもちゃを拾って自宅の浴槽でミルトン消毒をするエピソード、めっちゃ現場感ある。。。と思うが、そこから政治的なものに思い至ることに勇気づけられる。